東京駅で新幹線を降りて、メトロ大手町駅に急いでいたところ。
重い荷物を抱えていたので足下を気にしつつ歩いていたところ、どうやら前方から衝突しそうなコースを歩いてくるスーツのお兄さんの足を確認。某イージス艦とはひと味違うので早々にルートを変更し回避行動に移るものの、相手は回避したルートにまっすぐ向かってくる。
そこで視線をあげて正面を見ると、案外背の高かったスーツのお兄さんは左斜め前45度の位置にいて、こちらを向いてニコニコ。そこで止まって話しかけられそうになったので、これはもしや手相勉強中の人か!と勘ぐり離脱を試みる。
(冒頭からここまで約1秒。)
お兄さんの横をするっと通り過ぎようとしたそのとき、一瞬お兄さんが息を飲んで、しゃべりかけてきそうになった。これを右手をあげて制しようとすると、
「すごく雰囲気ありますねー…」
と切り込まれた。
その言葉が終わったときには横をすり抜けて、お兄さんは既に背後にいたのだが、歩きながら思わず「雰囲気ありますね。」を頭の中で反芻してしまった。
雰囲気ありますね
雰囲気ありますね
雰囲気ありますね
彼はとてもいい人かもしれない。
女性が男性に心を許して瞬間とは、もしかしたらこんな感じなんではなかろうかとメトロに乗りつつ考えていると、うっかり乗り過ごしそうになってしまった。

↑すごく雰囲気のある俺様