その昔探偵ナイトスクープでも証明されていましたが、大阪の一般家庭にはかならずたこ焼き器があります。私の実家にもありましたし、留学先にまで持っていったこともある心の友のようなものでしたが、結局使うのは年に数度だけ。それではあまりにも勿体ないので、たまにはお宅の台所の隅に眠っているそのたこ焼き器で、簡単にたこ焼きを作ってみましょう。
さて、作り方です。
材料の準備
まずは生地を作ってタコを切りそろえておきます。
このレシピは、通常の大きさのものが40個程度できる量です。
通常の大きさ(15-20穴)の鉄板だと2-3サイクル分程度です。
生地
- 玉子2個
- 小麦粉1.5カップ
- 水2.5カップ
- カツオブシ適量(小1パック程度)
- 醤油少々(お好みに応じて)
一番調整がききにくい玉子の数を基準にします。
その他はいちいち正確に量る必要はありません。適当で。
生地がどろっとするくらいだと、重すぎです。
とろっ、としゃぶしゃぶ、の間くらいがよいです。
水の代わりに鰹だしを使うことが多いですが、私はだしをとるのが面倒なのでカツオブシをそのまま生地に含めてしまいます。食感を変えることなく簡単に味つけができますのでおすすめです。だしの素でもかまいませんが、カツオブシの方が自然な味になります。醤油は隠し味に小さじ一杯未満ふりかける程度ですが、カツオブシの味だけで十分な味がつきますので省略してもかまいません。
時間があれば、生地を少し寝かせましょう。
生地に混ぜてもよいし、生地を鉄板に流し込んでからふりかけてもよいもの
- ネギ適量
- 天かす適量
- 紅ショウガ適量
これらは風味や食感に微妙な変化をつけますが、省略も可能です。味ややけ具合を崩さないためには、ネギは一束未満、天かすはひとつかみ、紅ショウガは細かく刻んだものをスプーン一杯未満くらいで。
キャベツを入れるところもあるようですが、それは一般的にお好み焼きと呼ぶものに入れるものだと思います。
生地を鉄板に流し込んでからのせるもの
- タコ
当然ですが、タコです。たこ焼きの醍醐味は、タコからにじみ出るタコ汁?が生地にしみわたったその香りを楽しむものなのです。こんにゃくやチーズを入れる変わりたこ焼きみたいなものがあるようですが、そんなものは邪道です。
また、タコの大きさも小さすぎず大きすぎず。1センチ角程度が目安です。大きすぎると生地があふれかえってひっくり返すのが難しくなり、小さすぎると歯ごたえも味もなくタコを入れる意味がありません。
生地はしばらく寝かしておくとよいでしょう。
焼きに入る前にかるくかき混ぜておきましょう。
トッピング
- ソース
- 青のり
- カツオブシ
- マヨネーズ
焼けたあとにかけるものです。
カツオブシが生地に入っているため、味は十分についています。ですのでトッピングは割愛してもいいと思います。私はどうしても青のりをのせたいので、青のりが風に飛ばされずきちんとのるようにするためにソースをかけます。
なにはともあれ、ソースをかける場合は、ソースだけでほぼ味が決まってしまいます。市販のいろいろなメーカーのものがありますが、フルーティなソースよりは辛めのソースの方が相性はいいと思います。ウスターはたこ焼きにしみ込んでしまい、青のりが乗りにくいという弱点がありますが、味は一番たこ焼き向きなのではないかと思います。
個人的にはオリバーのどろソースととんかつソースを混ぜたものがすきですが、私の住まいの早稲田近辺ではなかなかみかけません。マヨネーズは味をまろやかにしますのでお好みで。
焼き
鉄板に油をしきます。サラダ油やごま油でかまいません。
ごま油を使うとすこし香ばしい出来上がりになります。
オリーブオイルは試したことがありませんが、一風違う味ができあがるかもしれません。
穴の底に油がたまらない程度に厚めに油を塗ります。この油をよくなじませるため、鉄板の上に手をかざして熱いと感じるくらいまで、鉄板をよく熱してください。また、底にたまるくらいたくさんの油を入れると、揚げたような仕上がりになります。こちらのほうが好みの方もいるかもしれません。
鉄板が熱したらすばやく生地を流し込みます。ここはスピードが命です。一つ一つの穴に丁寧に流し込む必要はありません。生地を流し込むのに時間をかけると、最初に流した部分が熱されて固まってしまうため、タコがたこ焼きの真ん中に入らないからです。上級者になると、右手で生地を流し込み、すぐに左手でタコを配置するという荒技を披露する人もいます。
最初の流し込みで穴の外にあふれた生地は、形を整えるときに役に立ちますので、しばらくそのまま焼いておいてください。
最初の返しはなるべく早く、中心まで火が通っていない時点で、鉄板にくっついていないことを確認して行ってください。早すぎると鉄板にくっついて表面がはがれてしまい回復がむつかしくなり、遅すぎると中心まで火が通ってしまいひっくり返してもタコが表面に出てしまいます。焦げ付き防止加工をした鉄板を使っている場合は楽ですが、クラシックな鉄板だとタイミングの取り方と、返しのスキルが必要です。ここで、最初の流し込みで穴の外にあふれた生地を丸め込むように返しておきます。
もう片面が焼けて球ができあがると、適当に裏返して、焼けるのが遅いたこ焼きを火の強い場所へ移動させたりと、形と焼き色の調整を行います。この辺が一番楽しいところです。
あとはもりつけて、ソースと青のり、お好みでマヨネーズやカツオブシをかけてお召し上がりください。焼く人は焼いてるあいだにお腹いっぱいになってしまいますが。