浅草のすき焼き:ちんや

2008.04.12 22:18 - Category: -

江戸時代にルーツがあるという浅草の老舗すき焼き屋。
お昼のコース一人4,300円というのがあったのですが、そのコースの肉は産地不明の赤身。
せっかく老舗の高級すき焼きを食べにきたのに、コースでそこそこのすき焼きに、ごてごておまけをつけてこられても楽しくないので、よい肉とご飯だけを頼むことにしました。

そこでメニューとは別に提供された「今週の特選牛肉」が掲載されているペラ紙をみると、今週の特選は松坂牛とのことで、リブロース13,500円、サーロイン13,500円、フィレ15,500円とカタ9,500円。すき焼きまたはしゃぶしゃぶセットの価格です。そこからリブロースとカタを注文。偽装じゃなければ人生初めての松坂牛です。

テーブルのガスコンロにすき焼き鍋がセットされ、割りしたを注ぎ込み具材を煮込む関東風。

リブロースもカタもサシがたっぷりの薄切り肉。両方とも180平方センチメートルはあろうかという大きなスライスで、割りした煮え立つ鍋に入れると一瞬ふわっと浮き上がり、火が通った赤身と筋が収縮して弾力性のある立体になります。ほどよく火が通ったところでお椀にすくいあげ、とき玉子にさっと通していただきます。赤身と筋の弾力と、半分溶け出したサシの柔らかさと甘みが一気に口の中で花開き溶けます。さすが高級肉。

そんなこんなでリブロースとカタを食べ比べてみましたが、見た目も味も食感も違いがあまりわかりませんでした。片方が他方より美味しいということではなく両方ともそれぞれ美味しいです。これなら4,000円安いカタを頼んだ方がお得かと。

最後に、せっかくだから一番高い肉を食べてみようということでフィレを頼んだのですが、これが大失敗。厚切りの赤身肉。焼肉だったら美味しかったかもしれないし、むしろそのまま生で食した方がよかったかもしれない。とにかく、割りしたで茹だって、ふ抜けた味もぼそぼそした食感も中途半端。一番高いものが一番まずいってなんだそりゃ。これまでの感動がすべて一瞬にして消え去る衝撃的な出来事でした。

すき焼きはサシが入って(口で溶けて)、かつ肉にある程度の弾力性のある部位じゃないと美味しくない。

これで二人で4.5万円。
「今週の特選牛肉」はスポンサーいなけりゃ無理。
ただ、通常の肉でも赤身ではなく、少々フンパツしても霜降り肉を頼んだほうがよいと思います。
赤身でも、薄切りであることを確認しないといけないですね。


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