蕎麦とは何だろう、それを考えさせられたお店です。
「蕎麦」といえば蕎麦がきもありますが、いわゆる麺状の蕎麦を思い出します。
どこまでがいわゆる「そば」になるのでしょうか?
ここの蕎麦切りは、灰白色のもちもちとした太打ちの蕎麦切りが板に乗ってきます。その太さは断面積が他の4倍はあろうかという太さのずっしりとした麺で、太打ち蕎麦になじみのない自分にとっては驚きです。色と太さ、質感からは「そば」というよりは「うどんが1/4入ったそば」=うどんのクオーターといった感じです。
箸でつかむとずっしりと重さを感じ、出汁につけてすすろうとすると、まずは口が麺の重さを感じ、そして途中でカーブで硬直している部分がひっかかってしまい、うまくすすりきることができません。細切りそばに親しんだ身としては蕎麦というと「つるっ、と食べるもの」であるという先入観がありますが、この太切り蕎麦はそのような期待に応える蕎麦ではありません。
腹の中に入ったあとでも結構なボリュームを感じます。蕎麦でも軽く食べたいな、という時に来るべきお店ではなく「このお店のこの太切り蕎麦」を食べたい、というときに来るお店です。