銀座の肉食ビストロ:マルディグラ
Mardi Grasというフランス語は英語にするとFat Tuesday。
その名を冠したビストロの肉料理は凄まじい迫力です。
「あの肉」を食べたいとき、その欲求に一番近いものがここにあります。
銀座8丁目の並木通り沿いなのですが、あの辺どこもなんとなく同じような町並みであることと「MG」の看板が小さくて目立たなくてわかりにくいところにあります。「昔来たことがあるのに、なぜか場所を思い出せないお店」ナンバーワン候補でしょう。
さて、とりあえずはハム盛り合わせとチーズ盛り合わせで始めておきますが、メインが出てくるまでにしばらく時間がかかります。前菜はコリアンダー爆弾なるコリアンダーのサラダが人気だそうですが、本日はコリアンダーを食べられない人が同席していたのでパス。
最初のメインは野趣あふれる短角牛ハラミのステーキ。血の混じった肉汁がにじみ出て滴り、見た目はほとんど生に見えるのですが、なぜかしっかりと中まで火が通っています。丁寧な火加減恐れ入ります。
ミントのほのかな香りがする無菌豚のロースト。
脂身が特に美味な肉塊で、たまに出会う塩粒でシンプルに味付けされています。
ただし、運悪くこの塩粒をまともに噛んでしまうと痛い目にあいます。
ブラックフォアグラはココットにジャスミンライスを敷いてその上にフォアグラをたっぷり重ねて、さらに上からイカスミのような黒(詳細不明ですがイカスミではないそうな)とスパイスのペースト状ソースをかけてオーブンで焼き上げたものです。スパイスはほのかなカレー風味なので、おそらくターメリック主体のブレンドではないかと思われます。
こんがりと黒いカラメルソースのかかった、カスタードプリンも男性味たっぷり。
全体的に色合わせが深めで、彩度が高めで、繊細さより大胆さ。
それでいて雑ではなく、完璧な仕事。そういう料理です。
料理が出てくるテンポがゆったりしているのと、料理の味がほどよく濃いめなので、お酒が進んでしまいます。そのためか、価格はやはり銀座。今日は3人で前菜3皿、メイン3皿、デザート3皿、お酒たくさんで33,000円。食うことが好きで会話も楽しめる人たちと来る場所です。



