2010.03.28

今週の手打そば もり 寒の戻りでも桜色

早いもので今年も桜が咲き始めました。今日たまたま自転車で通り抜けた、日本橋から竹橋〜九段のあたりの皇居の周りは五分咲きといったところです。咲き始めてから寒の戻りで今日はダウンジャケットが復活でしたが、もりさんでは昨年と同じく変わりそばの海老切りが始まっています。

例年桜が咲いた日から桜が終わるまでは変わりそばは海老切りだそうで、気温が低くて花が例年より長期間持ちそうな今年は当分ピンク色の蕎麦を楽しめそうです。が、去年誰かが言ってたようなかっぱえびせんの味はしませんでした。

2009.10.18

今週の手打そば もり 今年もまた新蕎麦

もりさんでは三週間ほど前から、新蕎麦を打っています。
去年も驚きましたが、新蕎麦になると特に全粉の田舎そばがみちがえるようにしゃっきりとなります。店主も「田舎は新蕎麦から半年だけにしようかとも」という話をされてました。

変わりはほの黄色い菊打ち。
ここ二週間の出張先はすっかり晩秋の気候だったのですが、日本はようやく秋が深まりはじめたところのようです。そろそろ紅葉を眺めながらの温泉に行きたいものです。

2009.09.06

今週の手打そば もり スダチの香り

今週のもりさんの変わりそばは酢橘切り。
スダチの緑色の皮を練り込んだ、透き通る黄緑色の更科そばを、スダチを絞ったつゆでいただきます。

スダチの皮を処理するのにとても時間と手間がかかるらしく、店主はもうやらない、と。今日明日で終わりそうです。

酢橘切りもよかったのですが、まろやかな柑橘系の香り立つスダチを絞ったつゆが、普段のわさび+辛味大根+ネギの薬味がきいたつゆよりもさっぱりしてて、そば湯までおいしくいただけました。定番で出してほしいところです。

2009.08.23

今週の手打そば もり 雲丹切り

店主がどこぞからウニを安く手に入れたからウニで変わりそばを打ったとメールが入り、これはいかないわけにはいかないと昼ご飯の予定を変えていってきました。

薄いオレンジ色に、磯の香り。
食べてみると、いつもの切れ味ある更科と違って、なんか妙に脂っぽいというかクリーミーというか、そういう舌触り。そして、何の味かわからない。先にウニだと聞かないとウニだとわからないだろうなーと思って二口目を食べようと思ったときに、思い出したように磯の香りが口の中はおろか鼻の奥まで広がります。

正統派ではないですが、ネタとしては極上。

結局この日一日で雲丹切りは終わってしまいました。
再び相見える日は来るのだろうか。

2009.04.19

本日の手打そば もり 美女と蓬

日曜日のお昼をもりさんでいただこうとのれんをくぐる。すると狭い店内にオシャレな美女が2名、ビール飲みながらお話していました。しかし、あのよそいき度合いや注文内容だと、2回目以降の来店はすくなくともしばらくはなさそうなので二度とお目にかかることはないでしょう。残念。

ぽかぽかした陽気の中いつのまにか変わりそばが蓬になってました。
もうそんな時期とは。
いつになったら結婚できるんだろう。

2009.04.01

今週の手打そば もり 春のパステルカラー

東京各地で桜がまばらに咲き始めたと思ったらとたんに寒くなり始めて、結構長いこと桜が楽しめそうな気候になってきたようなきがする今日このごろ。

そんな春のもりさんの変わりそばは、先週までの若草のようにほんのり緑色した青海苔から、乙女の頬のようにほんのりと紅色に染まった桜えびになりました。この二色と真っ白な更科をあわせると、ひな人形の菱餅になる春っぽい色です。今日は鴨せいろで食べたので鴨ネギの味が勝っていて桜えびの微細な味を拾うことはできませんでしたが、隣の人が「かっぱえびせんの味だ」と仰ってました。本間佳代。

2009.02.17

今週の手打そば もり 中川昭一とかサルコジとか

事件後初めて中川昭一の問題の動画見たけど、本当に酔っぱらいなのかただ単に底抜けに眠かっただけなのかははっきりしなかった(酒乱で有名らしいので酒なんだろうけど)。どちらにしてもあの体調で公の場に出てああなったということで本人は世界の恥さらし野郎確定だけど、止めなかった周囲の人間もどうかしてる。野党寄りの勢力とかアメリカとかの陰謀じゃないの?w

すばらしいのは中川昭一の奥さん。
旦那が家に帰ると「中川昭一日本一!バンザーイ!(うろ覚え)」などと叫んだそうな。2ch斜め読みしたところでは、この奥さんKYとかお前も酔っぱらってたのかとか非難されているケースが多かったが、旦那が世界の恥さらしになろうが帰宅すると全身全霊で元気づけて支えることができる奥さんが今の日本にどれだけいるだろうか。なんと幸せな恥さらしよ中川昭一。

ちなみにフランスにはこんな最重要人物もいる。最初は映画のワンシーンだと思ったのだが…これはフランスだからいいのか。と思ったらアメリカにも。

ところで今週のもりさんの変わりそばは、海苔を使った磯切り。
いつもはベースの更科は外二で打っているのだが、今回は二割で打ったそうな。いつもとつるり具合が多少違います。茹でる前の蕎麦は赤紫蘇のような紫色で、茹でると緑色になり、さらに水ですすぐと黒くなるという蕎麦でした。

そして今日はめったに飲めないといわれる日本酒、善知鳥(うとう)をグラスでいただきました。遠峰一青のように「お、ぉおお…」からはじまりほとばしるイメージを流れるように語ってみたかったのですが、さすがに無理でした。あえて言うならば「すぐそばにいるけどこっちを振り向くことのない年上の美女」といった感じでしょうか。かすかに残る後味が消えて行くのを淋しく見送りました。

中川昭一もコレ飲んどけば悪酔いしなかったかもしれない。

2009.02.17 23:32
と思ったらすでに辞任に追い込まれていた。
この件でやり合うために国会の時間を使うよりはいいけど、どうせ大臣なんて誰がやったって変わらないんだから別に無理に引きずりおろすことないのに。

2009.02.18 03:07
香港にすごい人がいた。

2009.02.19 02:24
奥さんが声をかけるシーンがyoutubeにあった。ただしくは「がんばれー 日本一!がんばれがんばれ大丈夫。」でした。ニュース番組なのでそのうち消されるかも。

2009.02.07

今週の手打そば もり 一味から磯切り

1月のもりさんは昼に営業していることがほとんどなく、閉まっているシャッターに残念な思いをしたこと数しれずですが、ご主人によると2月は心機一転がんばるとのことでした。おそらく2月いっぱいくらいだと思いますが。

ここ最近は蕎麦だけだと物足りなく、ニクニクしいものが恋しくなってきました。この恋心を満たしてくれる鴨せいろが最近のお気に入りです。1月から変わりそばが一味を練り込んだものになっているのですが、この赤くて辛味のあるそばが鴨せいろのつゆに合うので、寒い冬にとてもおいしくいただけます。

しかしこの一味切りも今週いっぱいくらいだそうで、次は黒海苔を練り込んだ磯切りとのこと。

そばに黒さを出すために、焼く前の黒い海苔を使うそうなのですが、自分が子供のころは一般的だった(母親の田舎から段ボールいっぱいに送ってきてたからかも)黒い海苔も最近はすぐには見つからないのだとか。

昔の仕入れ元について実家の母親に聞いてみると、山口県のその業者は瀬戸内海の海苔不漁で廃業したとのこと。ぐぐってみると水質の変化により、不漁とともに海苔の黒さもなくなってきていることも問題になっているとか。水質の変化といえば汚染が原因かと思えば、必ずしもそうでもないと言う政治家もいたりします。

昔はあの海苔をガスであぶって餅に巻いたりとかお茶漬けにして食べてたものですが、気がついたら二度と手に入らないなんてことになってると悲しいものです。

2009.01.01

今週の手打そば もり 実家で年越

あっという間に年が明けてしまいました。
あけましておめでとうございます。

もりさんはさすが蕎麦屋さんなので大晦日まで営業していたそうですが、実家に帰省するため大晦日に行けない!なので、宅急便でお土産用に年越そばを打って、送っていただきました。

本当は三色にしたかったのですが、変わりそば(今は柚子切り)や田舎そばは茹でがむつかしいとご主人に諭されせいろを家族4人分送っていただきました。

結果。。。失敗でした。

家族に任せてしまったのが失敗の一因だと思いますが、湯量が足りなかったのはまあ自宅なので仕方ないとして、入湯時にそばを十分ほぐしていなかったことが大きかったと思います。おまけで一人前打っていただいた変わりそばを、普段ご主人がやっているようにポーズとかまねて自分で茹でてみたところまあまあなできあがりだったので、見よう見まねでも悪くないなーと思った次第です。

蕎麦は挽き・打ち・茹でをはじめ、総合力の勝負ですね。
やはりお店で食べるのが一番です。
今年もよろしくおねがいします。

2008.11.16

今週の手打そば もり 山椒の香り

昨日は会社に寄って、2時間ほどかけて先月の出張清算をしました。
ものすごい作業量でしたが、なんと売上が月収に近づくほどに!
ずいぶん稼いだ気分になりました。

と同時に、不備などで月末までに払い込まれなければクレジットカードの引き落とし攻撃に耐えられないため、そんな悠長なこと言ってる暇がないのですが。

そんなわけで帰りにもりに寄ってきました。
変わりそばは山椒。今までの変わりそばはいかなるものが練り込まれていてもかすかな風味がついてきただけなのですが、山椒は違います。そばだけを食べても、そばつゆにつけて食べても、山椒の味と香りが鼻孔を伝ってきます。さらに2枚目のせいろを食べる時にはそばつゆに香りが残っているほどの強烈さで、さらにそば湯にもうっすらと山椒の香りが。。。おそるべし山椒パワー。山椒そばは鴨せいろとの相性がよいとのことで、一度今月中にいただこうと思っています。

前も話してましたが、唐辛子打ちもやはりそば湯が変わるそうな。
だからカレーそばは試せないとか。

そんなこんなで、今日は茄子とトマトをそばつゆで軽く煮た小椀をいただきました。
薄くごま油の風味が効いていて、大根おろしで食べます。
のこったつゆはそばでいただきます。うまい。

最近ネタがないのと筆無精なのでもりネタが2回連続になってしまった。

2008.11.07

今週の手打そば もり 秋深まり柿

海外出張からかえってきて久々にもり。
帰ってきた感じがします。
店主の体調がいつものごとくよろしくないようで心配ではありますが、そばは相変わらず。
常連客の皆さんも相変わらずでした。

先月初めの時点で、変わりそばが前回の芥子から菊練りに変わっていて、現在「柿」のそばを準備している最中だとか。渋柿の鮮やかな発色が楽しめるのではないでしょうか。登場予定は今週末とのことで楽しみすが、週末本当に出てくるかどうかはわかりません。そもそもサボって昼間営業しない恐れが。。。

2008.09.21

今週の手打そば もり 新蕎麦開始

お彼岸も中日が近いので、お墓参りに行こうとおもったものの、家をでた瞬間雨が降り始め断念。
ごめんよご先祖様たち。

とりあえず今日ももりに出動。店主がぎっくり腰でたまにお休みだったりしますが、週2回くらいのペースで行ってます。

先週から新蕎麦が入荷して、そばの滑らかさ、歯ごたえが新しくなりました。
全粉の田舎そばはなんだか滑らかになり、
もりそばはなんだかしゃきっとしていて、
(そば打ちの誤差の範囲内かもw)
とてもいい具合に仕上がっています。

ちなみに現在の変わりそばは芥子です。更科の白地に、芥子の黄色い粒が浮きます。
香りよりは見た目の清涼感と口当たりの夏の蕎麦。
思い出してみると、変わりそばは夏中ずっと芥子だったような気がします。
そろそろ秋蕎麦が登場するころですね。楽しみです。

っていうかそろそろ他の蕎麦も食べにいかないと。

2008.05.04

今週の手打そば もり 五色

ここしばらく自分が忙しかったのもそうなのですが、不定休なお休みもあり、行き違いが多かったさいきんのもりさん。今週の、ではなく今月の、ですね。

今日から端午の節句の五色そばが始まりました。
トマト、磯(岩のり)、よもぎ、せいろ、田舎。

まずはトマト切りと岩のりで仄黒い磯切り。
赤いトマト切りは煮詰めたトマトを練り込むそうで、歯ごたえやのどごしはそばなのに、トマトの味がするというのはなんとも妙な感じです。素材を見て「これなら打てるかな」「打ってみたいな」などと考えることがあるそうで、何でも応用がききそうな感じです。ウニを打つ、とご主人がおっしゃっていたこともありましたがその日が待ち遠しいところです。

次は、蓬切りと柚子切り。
今日はちょうど柚子切りがあったので、田舎が柚子になってました。
両方とも以前いただいたことがありますが、蓬切りは匂い立ちそうなほど深く、鮮やかな緑色。柚子切りはすっきりとした薄黄色。両方ともつゆに入れて口に運ぶと、つゆの味の間からよもぎの風味が香ってきます。

そして最後にせいろを食べると、これまでのイロモノの風味に隠れていたそばの香りが帰ってきます。
ああ、そういえばこれがそばだった。そうそう。
と、そう間違いなく思うことでしょう。

しばらく前に行った時にご主人にうかがったのですが、ここのご主人のお師匠は亀有の吟八亭やざ和のご主人だそうです。ネットで調べたところ、そのやざ和のご主人は竹やぶ出身だそうでした。

今度やざ和にも行ってみよう。

先週までの手打そば もり
2008.02.28

今週の手打そば もり 初春

とある書類を出そうと思い、近所の郵便局へ。普段必要ないので長3封筒なんて常備しておらず、書類に収入印紙を貼る必要もあったので書類をとりあえず裸のままで持っていった。窓口で「封筒置いてないですか?」ときいたら、愛想の悪い女性が「ありません。お取り扱いはエクスパックのみになります。」と素っ気ない回答。80円の普通郵便の代替として500円のエクスパック勧めるなボケ!仕方ないので隣のローソンで長3封筒20枚入りのパック210円を買い、一枚使って、これからお出かけするためカバンを持っておらず、仕方なく残りを捨てました。封筒置いてあったら50円でも買うのに。

それはおいといて、今週の手打そばもりは初春の薫り。
変わりそばが、毒々しいほど鮮やかな緑色の蓬(ヨモギ)切りになっていました。
鼻づまりのため堪能できませんでしたが、とてもほのかなヨモギの香り。
相変わらずつるつると入っていきます。

これと、黄色い菊練りと、赤い一味打ちで信号ができます。黄色はカレー切りで代用できるかと思ったら、湯が大変なことになるらしいのでカレーは勘弁だそうで。

先週までの手打そば もり
2008.01.25

今週の手打そば もり

先週末と今日お邪魔してきました。

両方とも寒い日で、カウンターにつくやいなや先週はあたたかい甘酒、今日はあたたかいそば湯をだしていただきました。そば湯はそばつゆがなかったのでとりあえずそのまま一口飲んでみると、柚子の香りが広がってきます。見るとそば猪口の底に柚子の皮が沈んでいました。

さて、今日はお隣で先客の方が食べているせいろの上に乗っている色に驚きました。
なんだか人参のような朱色です。

韓国の甘辛い唐辛子を使った一味打ち。
色の鮮やかさは菊練りといい勝負です。
喉を通った後にはじめて口の中に唐辛子の風味と辛みがほのかに感じられます。
つゆにわさびを入れると多少喧嘩しますが、辛味大根との組み合わせは普通のそばよりも相性がよいかもしれません。

先週までの手打そば もり
2007.12.22

今週の手打そば もり

今日の昼飯はもり。
今日は客が入らないと見越した店主がバイトなしでひとりで切り盛りしていたため、混雑した店内はさらに混雑することに…

もりの楽しみは季節の変わりそば。先週は韓国のりを使用した磯切りがあったのですが、今日は打たなかったとのことで、変わりそばは柚切りのみ。柚子は今年表作のため、大量に良質なものが手に入ったそうで一月中旬まで柚子切りを楽しめるとのことでした。

柚切りはほのかな柚子の香りが気持ちいいものの、慣れないうちはそばつゆと香りが多少競合してしまう感じがあったものの、最近はすっかり慣れてしまいこれがいいと思うようになってしまいました。

今日はなかった磯切りに韓国のりを使っているのは、今年はいつもの仕入れ先から岩のりが手に入らなかったのと、バイトの子の実家から韓国のりを仕入れることができたからだそうです。韓国のりは海苔の粒子が日本ののりよりも大きそうなので練り込みにくいような気がしますが、おいしい磯切りでした。明日はぜひ打っていてもらいたいものです。

そば湯も濃く作ってもらって、堪能しました。

2007.12.03

今週の手打そば もり

最近すっかりはまってしまった高田馬場手打そば もり
週二回のペースで通っています。お店が一杯じゃなければあと一回は行ってます。

今日お邪魔したところ、変わりそばが柚子になっていました。
前回の菊練りのような見た目の鮮やかさはありませんが、透き通る更科に薄くきいた柚子がなんとも心地いいそばです。前に聞いた岩のりの黒い変わりそばはこの次だっけ。

席数が少ないため夜はたいてい一杯で、外に並んでいることもあります。平日の昼はいったことないのでわかりませんが、おそらく混んでいるものだと思います。しかし、冬の夜に中でおっちゃんたちが酒飲んでるのに寒空の中で待つ人がいるのが信じられない。来年開業予定の地下鉄副都心線西早稲田駅から至近距離なのでさらに客が増えそうで困ります。

そば湯には当たりはずれがあります。
「濃いめのところがいいな」と言ってみるのもいいかもしれません。

地元の常連さんがいい具合に飲んでいます。
絡まれる恐れがあるので女性は要注意かもw

2007.11.14

高田馬場のそば:手打そば もり

早稲田に住んで6年超。
明治通りの馬場口交差点近くによく目の前を通りすぎていた蕎麦屋があります。
今日までこの蕎麦屋を知らなかったことが大変悔やまれます。

18時前。二人でお店に入ろうとすると「もり」(店名です)のTシャツをきたおっちゃんが出てきて、出前だったのでしょうか、どこかへ行ってしまいました。お店に入ると残されていたのは奥さんらしき方。実際に蕎麦をゆでるのはどうもおっちゃんらしいので、とりあえず注文だけとってもらいました。変わりそばとせいろの二色そば。今日の変わりそばは菊ねりそば。今日は田舎そばが終わってしまっているらしく、三色はできませんでした。しばらく雑誌を読みつつおっちゃんの帰りを待ちます。そこで手持ち無沙汰になってメニューを裏返すとお酒を飲む人用のメニューでそばがきを見つけたので注文。

しばらくしておっちゃんが帰ってきて厨房に入りますが、おっちゃんでかいので狭い厨房はもう一杯。
まずはそばがき。全体的に堅めの感触がなんともいい感じでした。つゆはしょうゆとかつおだしがベースと思われるものの、どちらの味も自分は自分はと主張していなくて、甘みと辛みのバランスもよく、薄くもなく濃くもなく。薬味のわさび・大根おろし・ねぎとともに絶妙なバランスです。

まずは隣にせいろがきたのでつまみ食い。
細めに切った、角のある二八がつるつるとのどを通っていきます。
十割を打たずに二八にしたのは、粉が十割に合わないからだそうです。
前述のとおりつゆの味が絶妙なので、ついついそばをつゆに浸してしまいますがそれもまたよし。

そして変わりそばは更科に黄色い食用菊を練りこんだもの。
暖色系電球の照明だったのでその美しさを100パーセント堪能できなかったものの、歯ごたえ舌触りのど越しはどれも秀逸。更科ベースだけにせいろよりさらに角の立った仕上がりになっています。あとで聞くところによると更科は外二(10:2)で打ってるそうな。

手打ちそばとつゆのバランスが抜群。おそらくかなりの蕎麦オタクと思われるおっちゃんの人柄も好きです。
変わりそばのローテーションは三週間くらいだそうで、次は岩のりを練りこんだ黒いそばとのことで楽しみです。

このお店の弱点は営業時間が短いことと、お店が狭くて人が入らないこと。
特に夜はお酒を飲むおっさん客が多いため、8席しかない席が空いてないこともよくあります。
だから今日まで入店できなかったのです。

この店を6年も無視してラーメン屋に通っていた自分が情けない。
今までに逃したものの大きさを思うと悔やまれるのみです。

2007.09.29

神田:かんだやぶそば

明治の建物で日本(東京)の古くてちょっとハイクラスな料理を出すお店がたちならぶ神田須田町。
古びた藪蕎麦の看板をかかげたかんだやぶそばもその地域の一角にあります。

門から庭を抜けて玄関。お客さんがとても多くテーブルもお座敷もいつもいっぱいなのですが、なぜか人の多さがあまり気になりません。お店の方の目も隅々まで行き届いていて、しっかりと「お客さま」な気分になります。

青みがかったそばは新そばの十割をイメージさせますが、ウェブサイトをみると、どうもそばもやしの汁を入れてるそうな。ただ、このお店はそばの「純粋さ」を気にするお店ではなく、東京で培われた文化を感じつつ、みんなでくつろいでつるつるとそばを食べて楽しい時間を過ごすお店だと思います。お酒をちょっと飲みつつ食べるもりそばはつるりと口のなかに滑り込み、いわゆる「純粋(もしくはオシャレ)」そばに比べると価格がリーズナブルなため、ついつい何枚もすすってしまいます(結果、余計にお金を使ってしまいますが)。

駒形どぜうと同じく、東京育ちの祖母・父親とよく出かけます。そしてそれらの古い人たちはかならず芝海老かき揚げの天たねを注文します。これが個人的にはあまり好みではないのですが、この手のものは古い人たちには懐かしいんでしょうか。

2007.09.27

恵比寿:板蕎麦 香り家

蕎麦とは何だろう、それを考えさせられたお店です。
「蕎麦」といえば蕎麦がきもありますが、いわゆる麺状の蕎麦を思い出します。
どこまでがいわゆる「そば」になるのでしょうか?

ここの蕎麦切りは、灰白色のもちもちとした太打ちの蕎麦切りが板に乗ってきます。その太さは断面積が他の4倍はあろうかという太さのずっしりとした麺で、太打ち蕎麦になじみのない自分にとっては驚きです。色と太さ、質感からは「そば」というよりは「うどんが1/4入ったそば」=うどんのクオーターといった感じです。

箸でつかむとずっしりと重さを感じ、出汁につけてすすろうとすると、まずは口が麺の重さを感じ、そして途中でカーブで硬直している部分がひっかかってしまい、うまくすすりきることができません。細切りそばに親しんだ身としては蕎麦というと「つるっ、と食べるもの」であるという先入観がありますが、この太切り蕎麦はそのような期待に応える蕎麦ではありません。

腹の中に入ったあとでも結構なボリュームを感じます。蕎麦でも軽く食べたいな、という時に来るべきお店ではなく「このお店のこの太切り蕎麦」を食べたい、というときに来るお店です。