結局、VAIO type Pはビジネスに使えるか?
とりあえずタイプPを一週間仕事で使用してみました。会社仕様なので、Outlookやウイルスバスターなどが標準装備されました。
ペルソナ
こんな感じの人が一週間使ってみました。
- 外資系のWeb系システムベンダー勤務
- PM的なことをしつつ、軽いコーディングやレポーティングみたいなことをする人
- オフィスでのデスクワーク半分、外出半分
- 一日複数のお客様をまわることが多い
- 外出時、外部モニタを使ってデモやプレゼンもあり
- 今まで仕事ではLet’s Note Wを使用
- 家ではMacユーザ
- 電話はiPhone、会社のExchangeとも同期
- 朝も夜も遅い
- 33歳男性(独身)
この一台ですべての作業ができるか?
朝会社について、Pを開きました。
スリープからさらっと復帰。Outlookにメールがどさっと入っています。チェックすべきニュースサイトやシステム状況などがあり、メールには添付ファイルが入っていて、WordやExcel、PowerPointやテキストエディタなどが容赦なく開きます。デバッグのためのExtensionが入ったFirefoxが開いたり、Live Messenger、Google Talkが開きます。しばらくは、ウイルスバスターが裏でせこせことスキャンしていたりします。
…というように、実際の作業に入る前に、PC側のもろもろ起動作業が入りますが、このあたりが遅いのはどのモバイルPCもだいたい共通だと思います。Pの場合も同じなのですが、Pはこれらのアプリが起動した後のパフォーマンスもベンチマークの通りそれなりにしょぼい。特にウイルスバスター系のスキャンが入ると、完全に固まります。
このペルソナがPをメインマシンにできるかというと、やはり無理があります。
メインで使えないのはJavaベースの自社プロダクトが動かないことも要因ではあるものの、基本的にOutlookやOffice系がもっさりというのが大きいです。メールの入力速度についていかない場面が結構多くていらいらすることもあります。生Outlook/生Officeでこれだし、前述の通りウイルス系のスキャンでもかなりの負荷がかかるので、Google DesktopやXOBNIなどを入れようとはとても考えられない状態です。
また、Webブラウザで複数のサイトを開いていると、サイトによっては著しいパワーを消費します。例えばsony.co.jpのサイトを開いたままにしていると、javascriptでメインのイメージがすわっとスワップする際にCPUメーターがほぼ100%まで振り切ります。
気になる画面の小ささをカバーするために120dpiでしばらく使ってみましたが、やはりこの物理的な大きさではメインマシンにするには無理があります。30代も中盤にさしかかってくると眼精疲労が辛いので、20代向きとも言えます。しかしながら20代からずっとこればかり使っていると目が極端に悪くなって、辛い30代が待っているかもしれません。
というわけで、会社のデスクで使う理由は特に見当たりません。
ただ、会議で部屋を移動する時などはとても楽です。
では、外出時は?
昼ご飯を食べてから、お客様を訪問。
このペルソナは、いつどこで何があるかわからないので、モニタアダプタの持ち運び必須です。忘れると何もできないこともあるでしょう。Lバッテリで多少かさばりますが、ハイパフォーマンス設定でemobile使用しているとおおよそ午前いっぱいや午後いっぱい程度がぎりぎりのようです。丸一日の使用には耐えませんので、電源アダプタも結局必要。そしてマウスも人によっては必要かもしれません。私はThinkPad Mouse愛用です。
なので、本体が小さいといっても、サブに持ち運ばないといけないものが結構あります。しかし、それでもB5ノートとは比べ物にならないほど省スペースで軽くて持ち運びしやすいです。
実際の使用時は、emobileとモニタ/Ethernetアダプタを差して、さらにマウスを差しているのでやたらごてごてした感じがします。
お客様の会議室などで、モニタやプロジェクタに拡張モニタでつないでも特にパフォーマンスの減衰はないようです。そもそもパワーないので。。。ただ、120dpi以上の設定だと、1024×768で外部モニタにつないでIEでWebサイトを開いたりすると、ウインドウや、システムフォントがやたらでかいのでかなり間抜けな印象になります。
お客様からは、様々な反応があります。
「おお、早速買ったんですか!」
「画面小さくないですか?」
「老眼には辛いですね」
「8万円くらいですよね」(実際はオプションいろいろつけて16万くらい。。。)
「これ買おうと思ったんですけどねー。」
「ポケットに入れてみてくださいよ。」
「キーボード触ってもいいですか?」
特に女性の受けがいいのがポイント。
でも受けるのは多分最初の1回だけ、さらに2月ごろまで限定ですねたぶん。
お客様との打ち合わせが終わって、駅まで歩く間にメールチェック。
その時使うのは…Pではなく、iPhone。
小さくてポケットに入るからといって、さすがに歩きながら使えるわけではありません。そこで気になるメールを見つけたので、近くのスタバに入って改めてメールを書いて送る、その時にPが登場。
会社に戻る途中の道では、カバンが今までに比べて軽いことが実感できます!
結局
Pがターゲットとするユーザセグメントはジーンズのポケットに入れて腰振って歩くような若者なので、法人用モデルはあるといえどもそもそもビジネスにはあまり向いてないと言えるでしょう。
たとえば既存のVAIO ZとかLet’s Noteを置き換えできるものではありません。だからといって、たとえば何かを思い立ってネットにつないで検索したり、地図をみたり、乗換案内見たりと簡単なことをしようとすると、小さかろうがPCであることは間違いないので、携帯やiPhone(もしくは、使ったことないですがBlackBerry?)ほど手軽ではありません。
会社にワークステーションのようなデスクトップPCがあったり、外出には向かないようなノートPCがあったりする場合は外出用サブマシンとしてとても有効だと思います。
私は好きなので今後とも使っていきますが、新規でビジネス目的で購入する人は、ビジネスに使えなかったとしてもプライベートで使い回しができそうな場合に触手をのばすのがよいのではと思います。



